中高一貫校に高校から入学したい
有名・難関高校の入学試験の難易度は高いのは確かですが、その中でも中高一貫校である場合はさらに学生にとってハードなものとなります。なぜなら、単純に中学からそのまま繰り上がってくる学生がいるため、高校受験で採用する人数がその分少なくなってしまうという理由があります。さらに言うなら、中高一貫校の大学合格実績というのは、高校受験経験者に支えられていることが多いため、少なくとも中学繰り上がり組以上の学力を持つ学生を欲しているからです。高校受験でも入学を認めている学校で、中学受験組の方が高校受験組よりも成績が明らかに良いという高校は、ほぼほぼ存在しません。
そのため、このような高校に合格するためには、たくさんの知識とそれを活かす柔軟な発想が必要とされ、かなりの努力を要求されます。そのための勉強は、よっぽど地頭の良い学生であっても独学で教科書の勉強をしているだけでは絶対に出来ません。ですから、進学校向けの塾の存在が求められます。
以上を踏まえると、同じ中高一貫の進学校に入学したいなら、高校受験をするよりも中学受験の方がいいのではないかと思われます。そもそも、入学してから進学校の授業についていけるのかという不安もあるでしょう。しかし、意外に思われるかもしれませんが、高校から入学して授業について行けなくなるというケースは、本人のやる気がなくなったなどの事情を抜きにして学力ということだけ考えるとほとんどないのです。合格できる学力があるならば基礎は十分すぎるほど完成されていますし、特に、中学生が苦手にしがちな英語などの科目が高校受験で鍛えられているのは、すぐに控えている大学受験において中学受験組に負けないアドバンテージとなっているのです。