塾へ通う目的

進学というのは、希望する学校が提示する「定員」という絶対条件があります。決して、いい子が今回大勢いるので例年とは異なり多く入学させよう、とは絶対なりません。この定員の中に入れるよう子供の実力を上げようとすれば、母数となる受験者数が多ければ多いほど、その合格率は下がるため、いきおい競争も激化し相対的な実力をつけるしかないと考えても致し方ないと言えます。相対的という事は、いくらその子が世間一般では「出来る」受験者であっても、更にその上をいく受験者は多ければ、結果的に不合格になってしまう事を意味します。いきおい偏差値という数字に頼らざるを得ないという宿命を負わされています。また、名門校へいかに多くの塾生を合格できたかが、その塾の評価につながってしまうのです。ただ、これらは塾が作為的に操作しているのではなく、その塾へ入れ、結果的にわが子が希望する学校へ合格できるよう指導してもらえるよう、貴重なお金を払っている親の要請と共に、当のご本人の願望を受け入れて努力しているに過ぎないと言えるでしょう。結局、塾は公共教育機関と共存しつつ、預かる子供の親や本人の希望をかなえさせるため、情報を集め塾生の理解を助けるようあの手この手で努力している一企業なのです。

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